一型糖尿病の子を育てるシマエナガです。
私は、一型糖尿病の医療素材をアップサイクルして
ハンドメイド作品を作っています。
今回は、私が作品を作る理由と、
作ったきっかけについて綴っています。
辛い日々でしたが、ものづくりが好きな私にとっては癒しの時間でした。
ぜひご覧ください!
辛い日々を支えてくれたもの
娘が一型糖尿病と診断されてからの日々。
入院、退院後の生活、学校での困難…
親として見守ることしかできないもどかしさと、
日々のケアに追われる大変さに、心が押しつぶされそうになったこともありました。
そんなとき、私を支えてくれたのがハンドメイド作品づくりでした。
廃材から生まれたアクセサリー
きっかけは、とある日常の中で出る「廃材」でした。
それは、血糖値を測る時に出る針の保護カバー。
針は別に医療廃材として捨てますが、カバーはプラスチックゴミ。
「これ、捨ててしまうけれど、何かに活かせないかな?」
そう思い、アイロンで素材を溶かし、
ペットボトルキャップと合わせて型にはめて作ってみたのです。

出来上がったのは、小さな髪ゴム。
想像以上に可愛く仕上がり、心がぱっと明るくなりました。
「自分の手で、こんなに素敵なものを生み出せるんだ」と感じた瞬間でした。

思いがけない広がり
作品をお世話になった人にプレゼントすると、とても喜んでもらえました。
そのうち、「作品を置いてくれるお店があるよ」と
声をかけてもらう機会にまでつながりました。
そのお店は、自然食レストラン「野の」。
素敵なご夫婦が営む温かい空間で、
私の作品も並べていただけることになったのです。
アクセサリーを通して伝えたいこと
一型糖尿病を広めたい
一型糖尿病は、まだまだ世の中での認知が進んでいません。
「甘いものを食べすぎたからなる病気」と
誤解されることも多く、
娘自身も病名を伝えることに抵抗を感じていました。
でも、もっと理解が広がれば、娘も「恥ずかしい」と思わずに過ごせるはず。
入院の付き添い家族の負担も広めたい
そして、入院に付き添う家族の大変さも、
社会の中ではあまり知られていません。
私は、このアクセサリーを通して、
病気や家族の思いに少しでも関心を持ってもらいたいと思っています。
ハンドメイドはその小さな一歩。
家族だからこそできることが、きっとあると思っています。
家族で乗り越える力が絶対に必要な病気である
一型糖尿病は、子ども本人だけでなく家族全員に大きな影響を与えます。
我が家は、食事の時間がずれたことや、インスリン注射や
ポンプ交換の際に時間が大幅にかかることで、家族全員がナーバスな状態になり、
家族の心がバラバラになってしまった時期がありました。
生活密着型の病気で家族の心もバラバラに
病気のケアでストレスが溜まった次女は
病気のない長女に当たり散らすことが多くなり、
長女の心も壊れてしまい、学校に行けない日々が続きました。
それをまた次女が責める…そんな毎日で、仕事が忙しい夫の心も限界に。
病気だからって何をしてもいいわけじゃない!
夫がそう怒鳴っても、病気の娘は辛い現実を受け入れられず、当たり散らして起こる日々。
娘も「家族で自分だけ、なぜこんな病気なの…」と泣くこともあり、本当に辛かったです。
ハンドメイド作品を通して伝えたいこと
もちろん今も苦労はありますが、
少しずつ病気を乗り越えようと娘は頑張っています。
辛いこともたくさんあるけれど、それを共有し、
支え合うことで乗り越えていける。
ハンドメイド作品は単なる「モノ」ではなく、
私たち家族の歩みと願いを込めた証です。
これからも、作品づくりを通じて少しずつでも伝えていきたいと思います。
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