④小学生の娘、ペン型注射からインスリンポンプへ。導入を決めた理由と入院での苦労

一型糖尿病ブログ 命をつなぐハンドメイド

一型糖尿病の子どもを持つシマエナガです。

今回はポンプ導入を決意した理由と入院・退院までを綴ります。

解放される…と思ったけど、現実はそんなに甘くなかった…(泣)

親子の苦労の連続を書いています。

それではどうぞ~!

ペン型注射での限界

退院後、しばらくはペン型注射でインスリンを打ち、

血糖コントロールをしていた娘。

しかしペン注射には大きな制約がありました。

追加で食べることができない

それは、「追加で食べられない」ことです。

食事ごとに決められた量のインスリンを打っているので、

ちょっとおやつを食べたいと思っても、

もう一度注射をしなければいけません。

小学生の娘にとって、これはとても大きなストレスでした。

「なんで自分だけ自由に食べられないの?」

と泣きながら怒る日々。

姉が普通にお菓子を食べる姿を見ると、

我慢できずに「食べないで!」と当たってしまうこともありました。


インスリンポンプ導入を決意

そこで、インスリンポンプ。

以前から知っていましたが、

病院から最初はペン型で基本を学び、

それで慣れたらポンプを導入しましょうと言われていました。

ポンプなら細かくインスリンを調整でき、

追加で食べたいときにも柔軟に対応できます。

また、血糖コントロールもしやすくなるという説明を受け、

家族で話し合い、退院から3か月後に導入を決めました。


再び入院してポンプの勉強

ポンプを使うためには、正しい知識と手順を学ぶ必要があります。

そのため、娘は再び入院し、家族で操作方法や管理を勉強しました。

今回は事前に入院の準備もでき、

ポンプになったら今までの苦労がなくなる…

そう思って気持ちはウキウキしていました。

ポンプ装着の失敗や詰まりなどに悪戦苦闘

しかし…現実派思っていた以上に大変でした。

ポンプは手順が複雑で、

慣れるまでは何度も間違えたり、

インスリンが詰まってやり直しになることもありました。

しかも、ポンプはお腹に針を固定して装着します。

そのたびに娘は「痛い!」と泣き、

前よりも強い抵抗を示すようになってしまいました。

退院後、なぜか、詰まる・装着ミスが多い我が子

もちろん親子で交換に臨むのですが…

我が子の姿勢が悪いのか、動くためなのか、装着時に怖がっているからなのか…

とにかく装着して数時間後に稼働していない…ということが多かったんです。

これには親子でボロボロに。

子どもは交換のたびに癇癪を起こし、痛くてつけられないと言って断固拒否。

本当に地獄の日々でした…


センサー交換の痛み

さらに、血糖測定のための肩センサーも新しいタイプに変更。

これが以前より痛みが強く、

娘は装着のたびに泣いて怒り、「もうやりたくない!」と叫ぶことも。

ポンプは3日に1度の交換、センサーは1週間ごとに交換が必要です。

慣れない頃は失敗も多く、親子ともに疲れ果ててしまいました。


導入してみて思うこと

インスリンポンプは、確かにペン型注射の

「追加で食べられない」という制約を減らし、

血糖コントロールの可能性を広げてくれます。

しかしその一方で、装着や交換の痛み、

手順の多さ、精神的な負担は決して軽くありません。

便利さと大変さの両方を経験し、

今も試行錯誤が続いています。

慣れたら、やっぱり便利なポンプ

とはいいつつも、計算もかなりアバウトでよくなりましたし、

交換さえスムーズにいけばポンプは良いです…

我が子はこだわりが強いので、交換時も苦労が絶えず、

ちょっと特別でしたが。

学校でのペン打ちもなくなり、クラスで皆と一緒に食べることができるように。

ボタン操作をコソコソ行い給食を食べているようです(笑)

これからポンプを検討している方に、

この現実の体験が少しでも参考になればと思います。

①子どもの一型糖尿病ブログ。突然の診断!その時家族は…
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一型糖尿病とと共に生きる我が子の葛藤を綴っています。夜中の低血糖への対応、学校での補食や給食、友達からの誤解、宿泊学習の不安など、親子の体験も。一型糖尿病は、生活に密着する病気で、まだまだ偏見や誤解の多い病気です。普通でありたいと言う気持ちと病気の間で揺れる気持ちを綴ります。ぜひご覧ください!

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