小学生で一型糖尿病の我が子。
退院して学校に行ってからも、誤解や偏見の連続でした。
さらに、夜中の低血糖の不安…。
すっかり変わってしまった日常を綴ります。
夜中に襲う低血糖
夜中の低血糖の不安で眠れない日々
一型糖尿病の治療では、
食事の際に、体内に入れるインスリンの量を
毎回計算し、調整します。
しかし少し多すぎただけで、
夜中に「低血糖」になってしまうことがあります。
低血糖はとても危険で、
放っておくと意識を失ったり、
脳に障害が残る可能性もあります。
娘が寝ている間にアラームが鳴ると、
急いで起こしてジュースやブドウ糖を食べさせないといけません。
寝ぼけた子を無理に起こし、
お菓子やジュースを飲ませて、さらに虫歯にならないよう
歯磨きまでさせる。
これは、慣れるまでとても大変でした。
アラートも、子どもや夫はぐっすり寝ていて気付かないので、
頼りになるのは母親の私だけ。
もし私が気付かなかったら…と思うと、
私にとっても、毎晩が緊張の連続でした。
学校生活での工夫と葛藤
低血糖は学校生活にも影響します。
体育の前は授業中に低血糖が起きないよう、
あらかじめ保健室に行き、補食をとらなければいけません。
「学校でお菓子食べられていいな」
しかし、クラスメイトからは
「お菓子食べられていいな」と言われ、娘はとてもショックを受けました。
敏感になっている娘は、
お友達からの何気ない言葉に傷つくことが多かったです。
給食の時間も、血糖値を測ったりインスリンを打ったりする様子を
見られるのが嫌で、別室で食べていた時期もあります。
学校での困難な場面。テストや授業中に低血糖が…
授業中やテストの最中に低血糖が起きることもありました。
途中で退室しなければならず、力を出し切れないまま涙を流すことも。
また、血糖測定やインスリンポンプのアラーム音が
突然鳴るのも恥ずかしいお年頃。
「なんでこんな病気になったの?」
という気持ちをいつも抱えているようでした。
宿泊学習や修学旅行への不安
小学校生活の大きな行事、宿泊学習や修学旅行。
インスリン注射や血糖測定を人前でしなければならないことに、
娘は強い不安を感じていました。
「見られたくない」気持ちを尊重するため、
支援の先生や担任と何度も話し合い、
どうやって周囲に気づかれないようにサポートするかを考えました。
学校生活の中で、一型糖尿病を隠したい思いと、
安全のためにオープンにせざるを得ない現実との間で、
娘はいつも揺れ動いていました。
親として感じること
一型糖尿病は、数値や注射の管理だけでなく、
学校生活や人間関係に深く影響する病気です。
「お菓子が食べられていいな」という無邪気な一言で深く傷ついたり、
アラーム音ひとつで居場所を失ったように感じることもある。
だからこそ、周囲の理解とサポートが欠かせないと痛感しました。
親としては、堂々と病気を説明する勇気と、
子どもの心を守る工夫の両方が必要なのだと思います。
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