③夜中の低血糖と学校での誤解。娘の一型糖尿病との日常

一型糖尿病ブログ 命をつなぐハンドメイド

小学生で一型糖尿病の我が子。

退院して学校に行ってからも、誤解や偏見の連続でした。

さらに、夜中の低血糖の不安…。

すっかり変わってしまった日常を綴ります。

夜中に襲う低血糖

夜中の低血糖の不安で眠れない日々

一型糖尿病の治療では、

食事の際に、体内に入れるインスリンの量を

毎回計算し、調整します。

しかし少し多すぎただけで、

夜中に「低血糖」になってしまうことがあります。

低血糖はとても危険で、

放っておくと意識を失ったり、

脳に障害が残る可能性もあります。

娘が寝ている間にアラームが鳴ると、

急いで起こしてジュースやブドウ糖を食べさせないといけません。

寝ぼけた子を無理に起こし、

お菓子やジュースを飲ませて、さらに虫歯にならないよう

歯磨きまでさせる。

これは、慣れるまでとても大変でした。

アラートも、子どもや夫はぐっすり寝ていて気付かないので、

頼りになるのは母親の私だけ。

もし私が気付かなかったら…と思うと、

私にとっても、毎晩が緊張の連続でした。


学校生活での工夫と葛藤

低血糖は学校生活にも影響します。

体育の前は授業中に低血糖が起きないよう、

あらかじめ保健室に行き、補食をとらなければいけません。

「学校でお菓子食べられていいな」

しかし、クラスメイトからは

「お菓子食べられていいな」と言われ、娘はとてもショックを受けました。

敏感になっている娘は、

お友達からの何気ない言葉に傷つくことが多かったです。

給食の時間も、血糖値を測ったりインスリンを打ったりする様子を

見られるのが嫌で、別室で食べていた時期もあります。


学校での困難な場面。テストや授業中に低血糖が…

授業中やテストの最中に低血糖が起きることもありました。

途中で退室しなければならず、力を出し切れないまま涙を流すことも。

また、血糖測定やインスリンポンプのアラーム音が

突然鳴るのも恥ずかしいお年頃。

「なんでこんな病気になったの?」

という気持ちをいつも抱えているようでした。


宿泊学習や修学旅行への不安

小学校生活の大きな行事、宿泊学習や修学旅行。

インスリン注射や血糖測定を人前でしなければならないことに、

娘は強い不安を感じていました。

「見られたくない」気持ちを尊重するため、

支援の先生や担任と何度も話し合い、

どうやって周囲に気づかれないようにサポートするかを考えました。

学校生活の中で、一型糖尿病を隠したい思いと、

安全のためにオープンにせざるを得ない現実との間で、

娘はいつも揺れ動いていました。


親として感じること

一型糖尿病は、数値や注射の管理だけでなく、

学校生活や人間関係に深く影響する病気です。

「お菓子が食べられていいな」という無邪気な一言で深く傷ついたり、

アラーム音ひとつで居場所を失ったように感じることもある。

だからこそ、周囲の理解とサポートが欠かせないと痛感しました。

親としては、堂々と病気を説明する勇気と、

子どもの心を守る工夫の両方が必要なのだと思います。

続きはこちら↓

④小学生の娘、ペン型注射からインスリンポンプへ。導入を決めた理由と入院での苦労
一型糖尿病の小学生の娘。ペン型注射の「追加で食べられない」制約からインスリンポンプ導入を決意。入院で学んだ大変さや痛みを体験談で紹介します。インスリンポンプは便利ですが、3日に一度の交換がとっても大変。娘にとってはペンで打つよりもストレスな毎日に…そんな苦労を綴っています。
⑤一型糖尿病の子どもと歩む日々。ハンドメイド作品に込めた思い
一型糖尿病の娘を支えながら、廃材から生まれたハンドメイドアクセサリーに救われた日々。一型糖尿病はまだまだ偏見の多い病気です。家族だからこそできるサポートと、アップサイクルしたハンドメイド作品を通して社会に伝えたい思いを綴ります。

前回の一型糖尿病ブログ記事はこちら↓

①子どもの一型糖尿病ブログ。突然の診断!その時家族は…
突然一型糖尿病と診断された子どもの体験談ブログです。急な発症から入院、インスリン治療の始まりまでを綴ります。こどもが1型糖尿病になった家族の気持ちや支え方を共有し、同じ境遇の方に寄り添えたら嬉しいです。ぜひご覧ください!
②子どもの一型糖尿病ブログ。入院生活と退院後の現実
小学生の子どもが一型糖尿病と診断され入院。突然の病気を受け入れるだけで精一杯な私たちを待っていたのは、計算から注射の取り扱いなど覚えなければならないことがいっぱいの病院生活。そこで見えた現実、退院後の毎日、そして学校での理解や誤解への葛藤を母の視点で綴ります。

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