「虔十公園林」中神治夫さんの一人芝居を観て感じた、“枠を超えたやさしさ”

おうちごはん「野の」 めぐるKAKERA 5次元の生き方

今日は、レストラン「おうちごはん 野の」で行われた

中神治夫(晴美)さんの一人芝居

『虔十公園林(けんじゅうこうえんりん)』(宮沢賢治)を観てきました。

おうちごはん「野の」
めぐるKAKERA

もともと、夫と足を運ぶ予定でしたが、次女が「私も観たい」と言ったのです。

いつも「暇」「退屈」と言う彼女が、

自分から興味を示したのは珍しいことでした。

前に観た「葉っぱのフレディ」が印象に残っていたのかもしれません。




次女のお気に入り、「野の」の特製おいもグラタンを

いただいたあと、

芝居が始まりました。

「おうちごはん野の」は広くない空間ですが、

だからこそ演者との距離が近く、

息づかいや表情の細やかさがダイレクトに伝わってきます。


特に、中神さんの表情。

主人公の顔がだんだんこわばっていく瞬間や、

空を見上げて微笑むその一瞬が、とても繊細で美しくて。

最後の「けんじゅうが生きていた時を思い出す」場面では、

気づいたら涙が頬を伝っていました。




人の心を動かす力というのは、技術だけではない。

中神さんご自身の中にある「人間の温かさ」や「命の気配」そのものが

表現の中に息づいているように感じました。


中神さんは、トランスジェンダーを公にし、

その生き方が、映画『共に生きる』

(北海道フービーフェス上映)でも

紹介されています。

https://fooviefes.com/


けれど、私は「性同一性障害」や「発達障害」といった言葉が

本当は誰にも当てはまらないもののように思っています。




人は一人ひとり、全く違う。

グループも、枠も、ラベルも、本当はいらない。




中神さんの芝居を観て改めて感じたのは、

「人は“誰か”という名前で呼ばれる前に、命として輝いている」ということでした。


この日、次女と一緒に過ごした時間も、

そんな“違いの美しさ”を教えてくれる時間だったように思います。


生き方も、感じ方も、全部ちがっていい。

それが、きっと「共に生きる」ということなのかもしれません。

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